地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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薬剤科

概要

平成124月より、病院運営の一環として、「医薬分業の徹底と薬剤科病棟業務の充実」に基づき、全面院外処方せん発行を行い、28年度月平均は93.5%を達成している。 薬剤管理指導における指導患者数及び指導件数については、月平均の指導患者数750名、指導件数903件(退院加算284件)と順調な推移を示している。

また、無菌製剤処理加算の施設基準を平成13329日に取得し、TPN製剤の調製を行っており、平成228月より一般の点滴を含めた全ての注射薬の無菌混合調製を行っている。平成28年度における混合調製の実績として、 調製本数は月平均714本、年間8,562本となっている。

次に、外来の抗がん薬の調製を平成148月より開始し、平成1612月より外来・入院の全患者について抗がん薬調製を実施している。平成28年度における実績は月平均264名、年間3,164名の患者に調製を行い、調製本数は月平均374本、年間4,483本となっている。

さらに、入院全ての持参薬鑑別を入退院サポートセンターにて平成204月より開始し、28年度における実績は月平均397人、2,962剤となっている。

また、病棟業務を充実させるため全員が病棟に出向き、全病棟で薬剤管理指導業務を実施し、患者様のために薬の専門家である知識を活かし、臨床薬剤師として活躍している。 平成248月からは全病棟に病棟専任薬剤師を配置し、オーダ入力支援等の新しい業務を実施することにより、病棟薬剤業務実施加算1を算定している。また、平成274月からは病棟薬剤業務実施加算22病棟で算定している。

チーム医療にも積極的に参加し、院内感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、褥創対策チーム、緩和ケアチームに参加し、 医師、看護師等と共に多職種職で病棟ラウンドを実施している。

今後とも、質の高い病棟薬剤業務の実践と有効かつ安全な薬物療法を提供するため、以下の4項目を基本的な理念としている。

1. 薬の専門家として、患者様にとって有益な薬物療法を提供する。

2. 薬によるインシデント・アクシデントを減少させ、安全な薬物療法を提供する。

3. 臨床薬剤師として医療チームに貢献する。

4. 薬剤師の職能を高めるため、研究心を持って日々努力する。

業務内容

当薬剤科は、薬剤科部長、次長、各1名、主幹1名、主査6名、常勤薬剤師18名、計27名(20174月現在)の体制で下記の業務を行っています。

1.調剤及び注射

全面院外処方箋を発行しているため、その殆どが入院患者様のオ-ダリングシステムによる調剤薬、注射薬の交付を行っています。 内服薬は、基本的には1回服用毎の1包化調剤、注射薬は1患者毎に毎日交付をしています。

導入機器

処方箋・薬袋発行機2台

全自動調剤分包機2台

全自動散薬分包機2台

散薬鑑査台1台

水薬鑑査台1台

ラベルプリンター2台

全自動アンプル払い出し機1台

2.薬剤管理指導業務

当薬剤科の薬剤管理指導業務は、平成9年9月開始より全病棟を対象として実施しています。 各病棟に2~4名の薬剤師を配置し、薬剤の適正使用を図るため、服薬指導を中心に業務を行っています。

また、服薬指導支援システムを導入し、診療科毎に疾患と薬物療法を紹介するパンフレットや資料を作成するなど、各科の特色を生かした指導を行っています。

3.注射薬の無菌混合調製

当センターでは無菌製剤室の中にクリーンベンチ2台を設置し、TPN製剤だけでなく末梢点滴を含めた全ての注射薬(不安定な薬剤を除く)の混合調製を行っています。 なお、混合調製は休日を含め毎日実施し、無菌の注射薬を安定して供給することにより、安全な薬物治療に貢献しています。

4.抗がん薬の混合調製

当センターでは「がん治療検討委員会」を設置し、院内がん化学療法のレジメンの検討、承認をしています。 そこで承認されたレジメンを、薬剤科で一元管理するとともに、内服抗がん薬を含めたレジメンオーダリングシステムに登録しています。 また、薬剤科抗がん薬レジメンチェックシステムを導入し、ダブルチェックしてからミキシングを実施しています。

5.抗菌薬のTDM

アミノグリコシド系、グリコペプチド系抗菌薬のTDM業務を実施しています。 また、院内感染対策病棟ラウンドを看護師、細菌検査技師と行い、抗菌薬の適正使用を推進しています。

6.持参薬鑑別業務

平成204月より、外来の入退院サポートセンター内に「持参薬鑑別コーナー」を設置し、入院時の全患者様の持参薬鑑別業務を実施しています。 また、持参薬鑑別システムを導入し、「鑑別報告書」と医師の使用する「入院時持参薬指示書」はオーダリングシステムでも参照、印字できるようにしています。

7.治験

平成112月より、SMOから派遣されたCRCを積極的に導入し、治験業務を円滑に行っています。 また、治験審査委員会の事務局業務を担当し、毎月第3火曜日に会議を開催しています。CRCの報告会として治験事務局会議も毎月行っています。

8.医薬品副作用収集業務

医師、看護師より院内メールを使用して、薬剤師に副作用の概要を送信してもらい、担当薬剤師が詳細を調査し、その内容をデータベースに登録しています。

また、医薬品安全性情報報告制度に基づき、積極的に厚生労働省に報告しています。医薬品副作用救済制度の対象となる場合は、患者様に制度の説明、申請の補助を行っています。

9.医薬品情報業務

製薬企業からの医薬品情報の収集・管理を行っています。特に緊急安全性情報等の緊急を要する情報は、迅速に医師、薬剤師、看護師等の全職員に提供しています。 また、院内採用薬要覧、薬効別採用薬要覧、薬剤科ニュース(毎月)の発行をしています。

10.生活習慣病予防教室

医師、薬剤師、看護師、栄養士と毎月第2木曜日に開催しています。薬剤師は、血糖降下剤等の薬の講義を担当し、副作用まで詳しく説明しています。 
詳しくは、生活習慣病予防教室のご案内」ページをご覧ください。

麻薬管理システムを導入し、払い出し時にバーコードを読ませることにより、在庫数の把握ができるようにしています。

12.外来残薬調整業務

外来患者が診察時に残薬があることを告げれば、持参薬鑑別コーナーの薬剤師が残薬の数により日数調整をした院外処方箋を発行しています。

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