地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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小児科

新型コロナウイルス禍がようやく落ち着き、市民の社会活動及び経済活動がコロナ禍以前のレベルまで復活したと言って良い状況であるが、2024年度実績は、外来・入院ともに患者数はコロナ禍極期である2020、2021年度を境に徐々に回復したものの、2023年度とほぼ同等であった。
小児外来診療においては、年間外来受診延べ患者数(生後2週健診、1ヶ月健診、予防接種を含む)は8,745人(輪番救急外来受診患者を除く)、月平均729人で、コロナ禍前年2019年度の延べ受診患者数11,299人、月平均約940人に比べ、23%減少まで回復、コロナ禍4年目の2023年度の延べ受診患者数8,689人、月平均724人とほぼ同等で、コロナ禍数年間というごく短期間に小児人口減少が急激に進んでいる影響が考えられた。
小児救急診療においては、コロナ禍中の2022年度より泉州南部小児救急輪番担当回数が月2回から月1回と半減した。2024年度は191人と、2023年度185人から、2023年度比で3%増加になった。(表1)
小児入院診療については、一般小児入院患者数は延べ124人、2023年度115人に対しては7.8%増加となった。小児救急輪番経由の入院児数は15人で、2023年度8人に対しては88%増加した。小児救急輪番経由の入院児数が延べ入院患者数に占める割合は7.9%(15人/191人)で、2023年度4.3%と10%未満が継続している。

表1 夜間休日小児救急輪番受診児数

 

2次救急
(17時~23時)

1次救急
(23時以降)

受診児数

35

156

191

救急車搬送

22

18

40

紹介児数

6

2

8

入院児数

6(17.1%)

9(5.8%)

15(7.9%)

表2 入院児主診断名

01:感染症及び寄生虫症 22

RSウイルス感染症

10

アデノウイルス感染症

1

ウイルス感染症

1

サルモネラ腸炎

1

ヒトメタニューモウイルス感染症

2

急性腸炎

1

細菌感染症

3

突発性発疹症

2

溶連菌感染症

1

03 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害

1

左鼡径部化膿性リンパ節炎

1

04 内分泌、栄養及び代謝疾患

3

成長ホルモン分泌不全性低身長症の疑い

1

低血糖

1

低身長症

1

06 神経系の疾患

3

てんかん

1

交感神経緊張亢進急性増悪

2

09 循環器系の疾患

1

三尖弁閉鎖不全症

1

10 呼吸器系の疾患

63

RSウイルス気管支炎

2

RSウイルス細気管支炎

11

RSウイルス肺炎

7

インフルエンザA型

1

インフルエンザ肺炎

2

ウイルス性肺炎

3

ヒトメタニューモウイルス気管支炎

1

ヒトメタニューモウイルス肺炎

4

マイコプラズマ気管支炎

2

マイコプラズマ肺炎

7

気管支肺炎

4

気管支喘息

5

急性気管支炎

1

急性上気道炎

1

急性鼻咽頭炎

2

細菌性肺炎

4

小児肺炎

2

小児喘息性気管支炎

1

喘息性気管支炎

3

11 消化器系の疾患

2

急性虫垂炎

2

12 皮膚及び皮下組織の疾患

1

下腿蜂巣炎

1

13 筋骨格系及び結合組織の疾患

9

川崎病

7

不全型川崎病

2

14 腎尿路生殖器系の疾患

7

右慢性腎盂腎炎

1

急性腎盂腎炎

1

急性巣状細菌性腎炎

2

尿路感染症

2

複雑性尿路感染症

1

16 周産期に発生した病態

8

新生児感染症

1

赤血球増加症による新生児黄疸

4

哺乳不全

3

18 症状等で他に分類されないもの

3

熱性痙攣

3

19 損傷、中毒及びその他の外因の影響

1

牛乳アレルギー

1

総計

124

外来診療受付時間

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