地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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脳神経外科

2024年度診療実績

りんくう総合医療センターと泉州救命救急センターを併せた総件数は400件で、泉州地域の脳神経救急診療の中核病院として機能している。

患者数(外来及び入院、延べ人数の推移)

(人)

年度 外来 入院
延べ患者数 1日平均 延べ患者数 1日平均
2020年度 5,664 23.3 9,237 25.3
2021年度 5,504 22.7 9,358 25.6
2022年度 6,053 24.9 10,112 27.7
2023年度 6,069 25 12,672 34.6
2024年度 6,459 26.6 12,509 34.3

入院患者の疾患名と人数(主病名件数 上位50まで)

(期間2024/4/1-2025/3/31退院)

主病名(ICD10コード名) ICD10 件数

脳梗塞,詳細不明

I639

138

硬膜下出血(急性)(非外傷性)

I620

65

(大脳)半球の脳内出血,皮質下

I610

59

脳動脈の血栓症による脳梗塞

I633

43

脳動脈の詳細不明の閉塞又は狭窄による脳梗塞

I635

37

脳動脈瘤,非<未>破裂性

I671

29

正常圧水頭症

G912

21

くも膜下出血,詳細不明

I609

21

頚動脈の閉塞及び狭窄

I652

21

脳内出血,詳細不明

I619

19

その他のてんかん

G408

17

中大脳動脈の閉塞及び狭窄

I660

13

脳幹の脳内出血

I613

13

脳動脈の塞栓症による脳梗塞

I634

13

一過性脳虚血発作,詳細不明

G459

12

脳及び中枢神経系の性状不詳又は不明の新生物<腫瘍>,脳,部位不明

D432

11

脳及び脳髄膜の続発性悪性新生物<腫瘍>

C793

10

外傷性硬膜下出血

S065

9

脳の悪性新生物<腫瘍>,脳,部位不明

C719

8

頚動脈サイフォン及び頚動脈分岐部からのくも膜下出血

I600

8

パーキンソン<Parkinson>病

G20

7

頭部及び頚部の一部の後天性欠損

Z900

7

水頭症,詳細不明

G919

7

外傷性くも膜下出血

S066

6

椎骨動脈の動脈瘤及び解離

I726

5

外傷性くも膜下出血;頭蓋内に達する開放創を伴わないもの

S0660

5

小脳の脳内出血

I614

5

その他の下垂体障害

E236

4

中大脳動脈からのくも膜下出血

I601

4

外傷性硬膜下出血;頭蓋内に達する開放創を伴わないもの

S0650

4

頚動脈瘤及び解離

I720

4

脳実質外動脈(脳底動脈,頚動脈,椎骨動脈)の詳細不明の閉塞又は狭窄による脳梗塞

I632

3

その他の脳梗塞

I638

3

髄膜の良性新生物<腫瘍>,脳髄膜

D320

3

その他及び部位不明の内分泌腺の良性新生物<腫瘍>,下垂体

D352

2

椎骨動脈からのくも膜下出血

I605

2

脳底動脈の閉塞及び狭窄

I651

2

硬膜外出血

S064

2

外傷後水頭症,詳細不明

G913

2

びまん性脳損傷

S062

2

もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症>

I675

2

脳及び中枢神経系の性状不詳又は不明の新生物<腫瘍>,脳,テント下

D431

2

てんかん,詳細不明

G409

2

その他の末梢性めまい<眩暈(症)>

H813

2

末梢性動静脈奇形

Q273

2

脳及び中枢神経系の性状不詳又は不明の新生物<腫瘍>,脳神経

D433

2

その他の頭蓋内動脈からのくも膜下出血

I606

2

処置に続発する感染症,他に分類されないもの

T814

2

麻痺性症候群,詳細不明

G839

2

その他及び詳細不明のけいれん<痙攣>

R568

1

実入院患者数

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
546 675 745 776 711 573 555 610 698 653

居住地別入院患者数の推移

  泉佐野 泉州 大阪府 近畿 その他
2015年 171 339 20 8 8
2016年 225 427 13 7 3
2017年 223 479 13 19 11
2018年 262 474 11 21 8
2019年 219 460 16 10 6
2020年 184 373 6 7 3
2021年 171 366 8 8 2
2022年 176 407 10 9 8
2023年 202 458 12 13 13
2024年 201 426 8 11 7

施設認定等

①日本脳神経外科学会専門医認定制度訓練施設
②日本脳卒中学会研修教育施設
③日本脳卒中学会一次脳卒中センター
④日本臓器学会認定指導施設
⑤大阪府がん診療拠点病院

手術件数報告書

はじめに

最近”良い病院”といわれる施設の判断基準は、施設の手術件数が多く手術成績が良いかどうかということにのみに着眼され、 判断されているきらいがあるのではないかと私は考えております。
勿論それは重要な判断基準ではありますが、今、脳神経外科受診をお考えになっている患者様、ご家族の方々に、 さらに病院を選ぶプラスの基準となる点をわかり易くお話しさせていただきます。

1.ランキングについて

当脳神経外科も、種々様々なランキングに名前を掲載されておりますが、このようなランキングからどのように判断したらいいのでしょうか?
脳神経外科は緊急手術が多く、その場合は患者様の選択ではなく救急整備網の中で搬送されることが多い分野ですが、 手術件数の多い施設は、手術成績が反映されている以上に救急整備網との関連が強い施設であるとも言えます。 まったく手術経験がない施設で成功確率が高くないのは自明の理です。
従って、認定された適切な専門医師が実際に手術を行っており、適度な件数実績が存在し、 紹介患者が多い施設が”良い病院”の範疇に入るのではと自己分析しております。

2. 認定施設について

日本脳神経外科学会専門医訓練施設では、手術症例数が少ない場合であっても、 そこに勤務する医師が経験豊富で優秀な医師の場合も少なくなく施設としての患者管理の能力が高ければ安心して手術が可能と判断できます。
従って医師個人の症例件数と手術成績も重要な判断要因となります。

3. 先駆的手術について

機能手術などのように全国的に先駆けた手術では、まだ手術数そのものが少ない場合があります。

4. 手術法以外の治療について

脳神経外科の進歩はいちじるしく治療即手術という時代は昔となっています。 従って手術するべきかどうかの適応がしっかりしているかも大事なことです。
例えば、脳出血でも手術せず管理で回復できる場合も少なくありません。未破裂脳動脈瘤の検出率と手術数も同様です。 手術数と扱っている疾患の数は一緒ではないということを知っておいてください。
万一、脳出血で入院された患者数のほとんどを手術している施設があれば、逆に手術数の多いことに検討の余地があると思います。

5. 手術件数から実質的判断となる数値について

それでは一つの疾患で手術件数はどれくらいあればいいのでしょうか?

毎月1件以上同じ種類の手術があることが、最低限施設成績を維持するために必要だと思います。従って12件/年間です。

毎月同じ手術が2件以上あり立派な成績をおさめていますと、安定したその疾患対応の施設であると考えられます。従って24件以上/年間です。

毎週同じ手術が1件以上あり立派な成績が収められていれば、全国的にも進んだ施設であると考えられます。従って52件以上/年間です。

6. 最後に、当病院の脳神経外科の手術件数について

当院は、隣接する大阪府泉州救命救急センターと協力して、地域の脳神経外科専門診療と救急診療を支えています。

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