地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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栄養を重視した治療(NST)

栄養サポートチーム(NST: Nutrition Support Team)

りんくう総合医療センターでは、平成18年4月より栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)を本格稼動し、様々な取り組みを開始しています。

 「クリミアの天使」と言われ、後に近代看護学の祖と称せられるナイチンゲールの時代、 まず彼女が野戦病院の傷ついた兵士たちにしたことは、衛生環境の改善(衣住)と暖かいスープ(食)を与えることでした。 衣食住は、日常の生活の基本であるように医療に於いても重要なものであります。

また、4000年の歴史をもつ中国に伝わる「医食同源」という言葉に示されますように、 医も食も源は同じであり、薬は健康を保つうえで毎日の食べものと同じく大切であり、 おいしく食べることは薬を飲むのと同様に心身をすこやかにしてくれるということを教えています。
すなわち栄養療法はすべての治療の基本と言えるのです。

 栄養状態が悪いと、病気が治りにくく、手術後の回復も遅れ傷が治りにくかったりします。 同時に抵抗力も低下し感染症にかかりやすくなり、床ずれができたりすることもあります。

そこで入院時に栄養状態がどのような状態であるか評価した後、患者様が早く元気になられるために栄養療法が必要となります。

栄養療法には口から食べる、胃や腸にチューブを使って栄養剤を注入する(経腸栄養)、点滴注射(静脈栄養)をするなどの方法があります。 また栄養源には食事以外にもそれぞれの病態に応じて色々な栄養剤があります。

様々な栄養剤を投与するための栄養チューブを入れたり治療計画を立案する医師、 栄養剤を注入したり点滴を交換する看護師、栄養点滴剤を調合し薬の説明をする薬剤師、 栄養を考えて様々な治療食を調製し栄養指導をする栄養士、飲み込む訓練の補助を行う療法士など、 各専門職が知識と技能を持ち寄って、患者様の栄養状態の改善をはかり患者様の早期快復を目指すチーム医療を行うことが栄養サポートチームの役割です。

 栄養サポートチームでは栄養の重要性を喚起し、栄養評価、指導、啓蒙を通じて病院全体のレベルアップをはかる役割も担っています。

 

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