地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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全般のお知らせ

2025年12月12日 全般

当センター 臨床研修センター所属 西 佑梨先生が第95回日本感染症学会西日本地方会学術集会・第73回日本化学療法学会西日本支部総会合同学会にて優秀賞を受賞いたしました。

【臨床研修センター 西 佑梨先生から】
この度、第95回日本感染症学会西日本地方会学術集会・第73回日本化学療法学会西日本支部総会合同学会におきまして、優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。
今回の受賞は、初めての研究発表・スライド作成・論文執筆を指導してくださった産婦人科古谷毅一郎先生をはじめ、当院産婦人科の先生方からの熱心なご指導と多大なご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。
私が発表した研究は、当院におけるHPVワクチンの接種状況に関するものです。関西国際空港の対岸すぐにあり、港湾地区で外国籍住民が多い特殊な人口動態を有する地域に位置する当院でのHPVワクチン接種者の背景・実態把握に焦点を当てた検証です。今回、その成果を多くの方にご評価いただけたことは、大きな喜びです。
この栄誉を新たな出発点とし、現状に満足することなく、今後もりんくう総合医療センター・初期研修医の一員として、より一層質の高い研究活動に取り組んで参る所存です。
引き続き、皆様のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
ありがとうございました。    

りんくう総合医療センター 初期研修医
西 佑梨

【指導医コメント】
本賞は、感染症専門医を志望する研修医の口演発表セッションにおいて、特に優秀な発表に与えられるものです。他セクションである産婦人科からの研究が堂々、優秀賞を獲得したことは大変な栄誉であると同時に、他の研修医・産婦人科専攻医にとっても大きな刺激・励みになったと思います。西先生の受賞を研究代表者・指導医として誇りに思います。本当におめでとうございました。
今回の発表は西先生の学会デビュー戦だったため、日常研修業務に響かぬよう、夏前から少しずつデータ収集・発表スライド作成準備を始め、9月にはスライドを完成してもらいました。スライド完成後は論文執筆にも着手してもらったので、関連知識を掘り下げつつ、あらゆる質問にも対峙できるような理論武装を携えて発表に臨む準備ができていたと思います。
ある日抄録を眺めていたところ、私が産婦人科研究で学会賞を頂いた際に重鎮の先生方から頂いた、「学会賞選考で重要なポイントは、―どれだけ深く自分の研究テーマの目的・背景を理解し、根拠を示しつつ真摯に結果から言えることをDiscussionできるか―という点であり、—Big journalに掲載されている、複雑な統計を駆使している―などは重要な要素ではない」という金言を思い出し、なんとなく西先生が受賞するような予感がしていました。実際に西先生は、地道な発表準備を通じ上記を身につけ、学会発表での質疑応答でもきちんとしたDiscussionを体現していたことが本受賞の大きな要因だったと確信しています。当院感染症内科の倭部長も発表に駆けつけて下さり、強力な援軍としてサポートしてくださいました。この場を借りて御礼申し上げます。
これからも、臨床現場で感じた疑問に「仮説を立て、検証し、考える」というリサーチマインドをさらに伸ばし、産婦人科医として大きく成長してくれることを期待しています。今回は受賞おめでとう!    

りんくう総合医療センター産婦人科 副部長 
古谷毅一郎


古谷副部長・西医師・荻田診療局長

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