地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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小児科

2023年5月に新型コロナウイルスが本邦感染症法上「5類」扱いとなり、WHOの緊急事態宣言終了を経て社会・経済的なパンデミック終焉を迎えて2年が経過し、市民の社会及び経済活動はコロナ禍以前のレベルまで復活した。
当科における外来・入院診療実績は、2023年度、2024年度と徐々に回復の兆しが見えていたが、泉州南部圏域の小児人口減少の影響を受け、2025年度は減少する結果となった。

小児外来診療において、年間外来受診延べ患者数(2週健診、1ヶ月健診、予防接種を含む)は7,453人(輪番救急外来受診患者を除く)、月平均621人で、コロナ禍前年2019年度11,299人、月平均942人に比べ66%減少までの回復で、コロナ禍終了後2年目の2024年度8,745人、月平均729人に比べても85%と減少しており、コロナ禍3年間に周辺小児人口減少が加速度的に進んでいる影響が考えられた。

小児救急診療において、当科人員減少を考慮しコロナ禍中の2022年度より泉州南部小児救急輪番担当回数を月2回から月1回としたため、2022年度受診者総数は166人と大幅に減少した。2025年度は172人と、2019年度506人、2021年度242人、2024年度191人から、担当回数1回当りの受診者数は、2019年度比で32%減少、2021年度比で29%減少、2024年度比で3%減少となった(表1)。

小児入院診療については、一般小児入院患者数は延べ102人、コロナ禍前年2019年度270人に対して62%減少、コロナ禍終了後1年目の2023年度115人に対して11%減少、2年目の2024年度124人に対して18%減少と同様に減少傾向が持続している。担当回数月1回となった小児救急輪番経由入院児数は10人/12回で、担当回数1回当りにすると、2019年度45人/24回に対して56%減少、2024年度15人/12回に対しては33%減少した。小児救急輪番経由入院児数が延べ入院患者数に占める割合は9.8%(10人/102人)で、2019年度15.0%、2021年度0.8%、2023年度7.0%、2024年度12.1%とコロナ禍前後で15%から10%前後に減少している。

表1 夜間休日小児救急輪番受診児数

 

2次救急
(17時~23時)

1次救急
(23時以降)

計

受診児数

45

127

172

救急車搬送

38

15

53

紹介児数

6

0

6

入院児数

6(13.3%)

4(3.1%)

10(5.8%)

表2 入院児主診断名

01:感染症及び寄生虫症 18

RSウイルス感染症

7

ウイルス感染症

1

ヒトメタニューモウイルス感染症

1

細菌感染症

2

ロタウイルス性腸炎

1

感染性胃腸炎

2

B群溶連菌感染症

1

急性胃腸炎

2

ノロウイルス性胃腸炎

1

03 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害

2

急性化膿性リンパ節炎

2

04 内分泌、栄養及び代謝疾患

3

成長ホルモン分泌不全性低身長症の疑い

2

低身長症

1

06 神経系の疾患

2

交感神経緊張亢進急性増悪

1

急性細菌性髄膜炎

1

10 呼吸器系の疾患

46

RSウイルス細気管支炎

5

RSウイルス肺炎

2

ヒトメタニューモウイルス肺炎

6

気管支肺炎

5

急性気管支炎

3

急性上気道炎

4

細菌性肺炎

1

小児肺炎

3

小児喘息性気管支炎

1

喘息性気管支炎

4

喘息性気管支肺炎

1

乳児肺炎

2

小児喘息

1

慢性気管支炎

1

気管支喘息発作

2

小児急性副鼻腔炎

1

急性咽頭扁桃炎

1

MRSA肺炎

1

インフルエンザ

1

ヒトメタニューモウイルス細気管支炎

1

12 皮膚及び皮下組織の疾患

2

膿痂疹

1

顔面蜂巣炎

1

13 筋骨格系及び結合組織の疾患

11

川崎病

2

不全型川崎病

9

14 腎尿路生殖器系の疾患

6

急性腎盂腎炎

1

尿路感染症

4

左急性腎盂腎炎

1

16 周産期に発生した病態

8

新生児感染症

1

赤血球増加症による新生児黄疸

6

哺乳不全

1

18 症状等で他に分類されないもの

1

熱性痙攣

1

19 損傷、中毒及びその他の外因の影響

3

食物によるアナフィラキシー

1

急性薬物中毒

1

食物アレルギー

1

総計

102

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