地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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薬剤部門

基本情報

概要

薬剤部門では、調剤、医薬品の供給管理、注射薬の無菌混合調製、服薬指導、病棟薬剤業務、周術期の薬剤管理、医薬品情報管理、治験薬管理、地域連携など、患者さんの薬物療法を支えるために様々な業務を行っています。

病院運営の一環として、全面院外処方箋発行を行い、病棟薬剤師業務の充実に取り組んでいます。一般病棟、ICU、EICUに薬剤師を配置して病棟薬剤業務実施加算の体制をとっており、薬剤管理指導業務における服薬指導実施患者数及び指導件数は、月平均患者数748名、指導件数881件(退院指導299件)で推移しています。

また、無菌製剤処理料の施設基準を届け出て、TPN製剤および一般の点滴注射薬の無菌混合調製を行っています。2024年度における混合調製の実績として、調製本数は月平均803本となっています。

次に、抗がん薬に関しては、外来・入院の全患者について、抗がん薬レジメンの一元管理と無菌調製を実施しています。2024年度における実績は月平均患者数478名、調製本数は659本となっています。また、外来化学療法センターにがん薬物療法認定薬剤師を配置し、がん患者さんへの服薬指導を行い、多職種と協働して外来腫瘍化学療法診療料やがん薬物療法体制充実加算、連携充実加算に関する業務を行っています。

さらに、患者サポートセンターと病棟において、全ての入院患者さんについて薬剤師による持参薬の鑑別ならびに投与計画の提案を行っています。2024年度における実績は月平均756人、4,426剤となっています。

厚生労働省医政局通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」や「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェア推進について」に基づき、薬剤師がチーム医療に積極的に参画しています。病棟での多職種協働はもとより、感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、褥創対策チーム、緩和ケアチーム、認知症ケアチームのメンバーとして 医師、看護師等と共に多職種で病棟ラウンドを実施しています。特に抗菌薬適正使用支援チーム(AST)では、専任薬剤師を配置し、薬の専門家として積極的に適正使用を推進しています。また、生活習慣病予防教室にも参加し、薬剤師が薬に関する患者向けの講習会を行っています。

基本理念・基本方針

薬剤部門は、病院の基本理念・基本方針に則り、
質の高い薬剤業務を実践し、有効かつ安全な薬物療法の提供に貢献します。

そのため、以下の4項目を薬剤部門の基本方針としています。

1. 薬の専門家として、患者さんにとって有益な薬物療法を提供する。

2. 薬によるインシデント・アクシデントを減少させ、安全な薬物療法を提供する。

3. 薬剤師の専門性を発揮してチーム医療に貢献する。

4. 薬剤師の資質・職能を高めるため、研究心を持って日々研鑽する。

業務内容

当薬剤部門は、薬剤部門長、参事、主幹、各1名、主査7名、常勤薬剤師18名、計28名(2025年10月現在)の体制で下記の業務を行っています。

1.調剤及び注射

全面院外処方箋を発行しているため、その殆どが入院患者のオ-ダリングシステムによる調剤薬、注射薬の交付を行っています。 内服薬は、1回服用毎の1包化調剤も可能で、注射薬は1患者・1施用毎に毎日交付をしています。

導入機器

①処方箋・薬袋発行機2台

②全自動錠剤分包機1台

③全自動散薬分包機2台

④散薬鑑査台1台

⑤水薬鑑査台1台

⑥ラベルプリンター3台

⑦全自動アンプル払い出し機1台

2 .薬剤管理指導業務

薬剤管理指導業務は、全病棟を対象として実施しています。 各病棟に2~3名の薬剤師を配置し、薬剤の適正使用を図るため、服薬指導を中心に業務を行っています。

また、服薬指導支援システムを導入し、診療科毎に疾患と薬物療法を紹介するパンフレットや資料を作成するなど、各科の特色に合わせた指導を行っています。

3.注射薬の無菌混合調製

無菌製剤室の中にクリーンベンチ2台を設置し、TPN製剤だけでなく末梢点滴の混合調製を行っています。 なお、混合調製は休日を含め毎日実施し、無菌の注射薬を安定して供給することにより、安全な薬物治療に貢献しています。

4.抗がん薬治療関連業務

当院では「がん治療検討委員会」を設置し、院内がん化学療法のレジメンの検討、承認をしています。 そこで承認されたレジメンを、薬剤部門で一元管理するとともに、内服抗がん薬を含めたレジメンオーダリングシステムに登録しています。 また、薬剤部門抗がん薬レジメンチェックシステムを導入し、ダブルチェックしてからミキシングを実施しています。

 

5.抗菌薬のTDM

アミノグリコシド系、グリコペプチド系抗菌薬のTDM業務を実施しています。 また、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)ラウンドを医師、看護師、臨床検査技師と行い、抗菌薬の適正使用を推進しています。

6.持参薬鑑別業務

外来の診察室・患者サポートセンターと連携して、手術・処置で入院予定の患者さんについて休薬を考慮する薬剤の有無を確認しています。また、入院時の全患者さんの持参薬鑑別業務を実施しています。 持参薬鑑別システムを導入し、「鑑別報告書」はオーダリングシステムで医師が確認し、指示に反映できるようにしています。

7.治験

当院ではSMOから派遣されたCRCと協働し、治験業務を円滑に行っています。 また、治験審査委員会の事務局業務を担当し、毎月第4金曜日に会議を開催しています。CRCの報告会として治験事務局会議も毎月行っています。

8.医薬品副作用収集業務

医師、看護師より院内メールを使用して、薬剤師に副作用の概要を送信してもらい、担当薬剤師が詳細を調査し、その内容をデータベースに登録しています。

また、医薬品等安全性情報報告制度に基づき、積極的に厚生労働省に報告しています。医薬品副作用被害救済制度の対象となる場合は、患者さんに制度の説明、申請の補助を行っています。

9.医薬品情報業務

製薬企業からの医薬品情報の収集・管理を行っています。特に緊急安全性情報等の緊急を要する情報は、迅速に医師、薬剤師、看護師等の全職員に提供しています。 また、院内採用薬要覧、薬効別採用薬要覧、薬剤部門ニュース(毎月)の発行をしています。

10.生活習慣病予防教室

医師、薬剤師、看護師、栄養士と毎月第2木曜日に開催しています。薬剤師は、血糖降下剤等の薬の講義を担当し、副作用まで詳しく説明しています。

詳しくは、 「生活習慣病予防教室のご案内」ページをご覧ください。

11.麻薬管理業務

麻薬管理システムを導入し、払い出し時にバーコードを読ませることにより、在庫数の把握ができるようにしています。定数配置麻薬の補充、施用残麻薬の廃棄等、麻薬の出納管理を法令に則って厳格に行っています。

医薬品情報について

医薬品要覧

薬事審議会の結果

2026年度
 4月薬事審議会結果報告  6月薬事審議会結果報告  
2025年度
 4月薬事審議会結果報告  6月薬事審議会結果報告  8月薬事審議会結果報告
 10月薬事審議会結果報告  12月薬事審議会結果報告  2月薬事審議会結果報告
2024年度
 4月薬事審議会結果報告  6月薬事審議会結果報告  8月薬事審議会結果報告
 10月薬事審議会結果報告  12月薬事審議会結果報告  2月薬事審議会結果報告
2023年度
4月薬事審議会結果報告 6月薬事審議会結果報告  8月薬事審議会結果報告
10月薬事審議会結果報告 12月薬事審議会結果報告  2月薬事審議会結果報告
2022年度
4月薬事審議会結果報告 6月薬事審議会結果報告 8月薬事審議会結果報告
10月薬事審議会結果報告 12月薬事審議会結果報告 2月薬事審議会結果報告
2021年度
4月薬事審議会結果報告 6月薬事審議会結果報告 8月薬事審議会結果報告
10月薬事審議会結果報告 12月薬事審議会結果報告 2月薬事審議会結果報告
2020年度
6月薬事審議会結果報告 8月薬事審議会結果報告 10月薬事審議会結果報告
12月薬事審議会結果報告 2月薬事審議会結果報告  

院内製剤について

院内製剤の使用に関する情報公開(オプトアウト)

当院では、市販の医薬品では十分に対応できない治療などにおいて、医師からの医薬品適応外使用申請に基づき、当院の倫理委員会において、院内製剤の必要性・安全性・倫理性について審査・承認を得た上で院内製剤を調製・使用しています。

これらの院内製剤は、多くの臨床現場で使用実績があり、有効性および安全性が確認されております。また、必要時に速やかに使用する必要があるなどの理由から、原則として患者さんお一人ずつに説明して同意をいただく代わりに、病院ホームページにて関連情報を公開することとしております(オプトアウト)。

本件について同意をいただけない方、あるいは、ご不明な点や質問がある方は、主治医までお申し出ください。

該当する院内製剤を以下に示します。

(院内申請順、2026年6月1日更新)

 

製剤名

主に使用する診療科

使用目的

1

3%ルゴール液

消化器内科

食道癌・口腔癌精査のための

 

3%ルゴール液

口腔外科

内視鏡検査

2

0.2%インジゴカルミン液

消化器内科

色素散布法による胃・大腸内視鏡検査

3

30%硝酸銀溶液

耳鼻咽喉科

扁桃腺炎、鼻口腔粘膜の焼灼・水いぼ

4

3%酢酸

産婦人科

コルポスコピー時の子宮頚部加工

5

生食点眼液

眼科

眼検査後の洗浄

6

カプト点眼液

小児科

未熟児網膜症の診察

7

1%滅菌ピオクタニンブルー液

手術室

手術野の線引き

 

1%滅菌ピオクタニンブルー液

消化器内科

消化管腫瘍の内視鏡診断

8

点墨(滅菌)

消化器内科

大腸癌の病変部位の印付け

9

汗疹水

小児科

汗疹

10

80%トリクロロ酢酸

産婦人科

尖圭コンジローマ

11

鼓膜麻酔液

耳鼻咽喉科

イオントホレーゼが使用できないときの鼓膜麻酔時に使用

12

Mohs’軟膏

手術室

手術不能な表在性腫瘍からの持続的出血に対する止血、及び疼痛緩和

13

CMC含有白色ワセリン

褥瘡チーム

d2以上の便汚染のある褥瘡への塗布

14

50%グリセリン液

耳鼻咽喉科

グリセロール試験(メニエール病の内リンパ水腫の診断)

15

3%亜硝酸ナトリウム

救命救急科

シアン化合物中毒

16

1%メチレンブルー注

救命救急科

メトヘモグロビン血症

17

10%フェノールグリセリン液

手術室

くも膜下神経ブロック

18

塩化カリウム原末(分包)

腎臓内科

透析液中のカリウムのmEq調整

外来診療受付時間

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