地方独立行政法人りんくう総合医療センター

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全般のお知らせ

2026年6月2日 全般

当センター 古谷毅一郎医師の論文が、Wiley社の選定する“Top Viewed Article 2025”に選ばれました。

2024年にJournal of Obstetrics and Gynaecology Research誌(日本産科婦人科学会の英文雑誌)に掲載された、”帝王切開後の硬膜穿刺後頭痛(PDPH)に対する、翼口蓋神経節ブロック(SPGB)の有用性に関するCase report(J Obstet Gynaecol Res. 2024;50(12):2357-2361.)”が、科学論文雑誌大手のWiley社が選定する“Top Viewed Article 2025”として表彰されました。これはWiley社が発行する各科学論文雑誌で1年間に最も購読された論文に与えられる表彰であり、当院にとって大きな栄誉です。
本論文は、帝王切開術後に腰椎麻酔の影響で強い頭痛を呈する難治性PDPHに対し、SPGBが著効したことを産科領域の英文科学雑誌で初めて報告した症例報告です。PDPHはしばしば対応に苦慮する帝王切開術後合併症ですが、本症例では、当院ペインクリニックの先生方が提案/実施して下さったSPGBがPDPHの深刻な頭痛を速やかに改善し、患者さんも大喜びで退院された姿が印象に残っています。
麻酔科領域では一般診療の範疇であるSPGBですが、産科の世界では全く知られていなかった手技であり、鎮痛薬など対症療法しか選択肢が存在しなかった帝王切開後PDPHに対する「新たな一手」を産科医に提供できるテーマと確信し、責任著者として論文化を推進して参りました。実際、掲載後1年間の引用数がCase reportとしては異例の5 citationsまで伸びており、産科麻酔領域でのSPGBに対する関心の高まりを実感していたところ、Top Viewed Articleとして表彰され、患者さんや世界の産科医にとって役立つ論文を報告できた達成感を噛み締めております。 
本論文が産科領域からTop Viewed Articleとして表彰されたのは、ひとえに麻酔科小林俊司先生からの的確なアドバイス、ペインクリニックの先生方からのタイムリーなSPGB実施のご提案、そして、当科荻田和秀部長/当院山下静也前理事長のご尽力による投稿費用サポートなど、多くの先生方のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。これからも無痛分娩を含め、産科・麻酔科双方の得意分野を発揮・協働した報告/研究を、論文などアカデミックな活動に昇華して世に発信し続けて参りたいと存じます。

左から、荻田診療局長、産婦人科古谷副部長、麻酔科小林部長

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