この度の東日本大震災および紀伊半島豪雨・土砂災害などで被災されました方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念いたします。
さて、平成23年11月12日(土)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)におきまして、 日本超音波医学会第38回関西地方会および第15回関西地方会講習会を開催させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。 会長にご指名いただき、大変光栄なことと思いますとともに責任の重さを痛感いたしております。
今回のテーマは「超音波診断イノベーション―Bモード画像と新技術の融合」とし、 教育講演、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップを企画いたしました。 また、関西運営委員会の先生方のご協力により、日本超音波医学会関西地方会として初めての試みである「新人賞」の演題を募集させていただきました。 「新人賞」演題は当日選考委員による審査会議が行われ、日本超音波医学会第85回学術集会において表彰される予定です。
最近の超音波診断装置の進歩に関しましては、Bモード画像における画質改善だけでなく、 三次元、四次元超音波、組織弾性イメージング、仮想超音波や造影超音波など種々の新技術が開発され臨床応用されています。
本地方会ではBモード画像を基本といたしまして、新技術を融合することによる診断の価値を検証できればと考えています。 循環器領域のシンポジウムでは「依頼医に『見つけてもらって助かったよ』と言われるエコー検査をするために」をテーマとし、 明日からの診療に役立つ興味深い内容を議論頂く予定です。微細血流イメージなど領域によりましては、現時点では臨床治験段階の手法や新技術もございますが、 パネルディスカッション「造影超音波」では近い将来を見据えた領域横断の活発な議論が展開されることが期待されます。 領域横断のワークショップでは「組織弾性イメージング」をテーマに各領域での現状を含め議論していただく予定です。
また同時に開催されます「第15回関西地方会講習会」では、9件の領域に関しまして各領域の第一人者の先生方にご講演頂く予定です。 Bモード画像の基本も確認しつつ、新しい知見に関しましてもご講演いただく予定であり、 初学者から達人の域に到達された先生方にとりましても興味深くご参加いただけることと存じます。
この度、日本超音波医学会第38回関西地方会学術集会を開催できますのも、 日本超音波医学会関西運営委員会の諸先生方、会員諸氏や実行委員をはじめスタッフの皆様、 さらに医学の進歩のためにご協力いただきました企業の方々のお力添えの賜物と感謝いたします。 会員の諸先生方には示唆に富む多数の演題をご応募いただきました。この場をお借りしまして心より感謝いたします。
ぜひ多数の先生方にご参加をいただきますようお願い申し上げます。 皆様と大阪国際会議場でお会いできますのを楽しみにしております。