地方独立行政法人りんくう総合医療センター

文字サイズ
072-469-3111

検査科 超音波検査部門

簡単な虚血性心疾患の話

虚血性心疾患には、狭心症と心筋梗塞があります。狭心症は発作が治まれば元に戻りますが、心筋梗塞は元には戻りません。
狭心症には労作狭心症・安静狭心症・異型狭心症・不安定狭心症が有ります。

労作狭心症
労作狭心症は心臓に酸素を送る冠動脈の血管内腔が脂肪や他の細胞の沈着(プラーク)で狭くなる事により、 運動中(労作時)に心筋が酸素不足に陥って胸痛・胸部不快感が起こります。
安静狭心症
安静狭心症は安静時に冠動脈がスパスム(寒冷刺激や自律神経変動などにより冠動脈の局所が収縮を起こして、 狭窄や閉塞する現象)により心筋が酸素不足に陥って胸痛・胸部不快感が起こります。 プラークが合併していることも有ります。
異型狭心症
異型狭心症は安静狭心症の一種で早朝時に発症し、プラークによる狭窄はないか有っても軽度で、 主要冠動脈のスパスムにより完全閉塞をきたして発症します。
不安定狭心症
不安定狭心症は急性心筋梗塞と共に急性冠症候群と呼ばれるほど危険な疾患です。 上記3疾患がたいした事ないと言う意味ではありません。

血圧・心拍数の変動やスパスムなどにより、もろく不安定なプラークが破裂して血栓が形成され冠動脈が高度の狭窄を起こし発症します。
完全に閉塞するか高度の狭窄により心筋細胞が壊死した状態が急性心筋梗塞です。
心臓は大きく別けて3本の血管で栄養や酸素の供給を受けていますが、詰まった血管の下流の細胞が壊死します。
急性心筋梗塞の死亡率は急性期においてきわめて高く、 そのうちの約半数は発症後数時間以内に起こる重症心室性不整脈による突然死だといわれています。

心筋細胞の壊死領域を出来るだけ少なくし、重症心室性不整脈にならないためにも早期の治療が必要です。
胸痛や胸部不快感のある方は、我慢せずに循環器科を受診してください。

頸動脈エコー検査のすすめ

人口の高齢化に伴い、動脈硬化性に起因する疾患が増加しています。
頸動脈エコー検査は脳血管疾患との関連のみならず、全身の動脈硬化の評価の窓口となる有用な検査です

目的
  • 1)脳血管疾患が疑われる場合
  • 2)動脈硬化疾患の方
    :心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤など
  • 3)動脈硬化のリスクファクターのある方
    :糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、喫煙、肥満、運動不足、精神的ストレス
  • 4)頸動脈の血管雑音が聴取される場合
  • 5)高安動脈炎
  • 6)心大血管疾患の手術前(手術時の体外循環が安全に行えるか否かの判定)
方法
  • 患者様には仰臥位で枕をはずすか低い枕をして検査をさせていただきます。
  • 他のエコー検査と同様にゼリーを頸部につけて検査をします。
  • 鎖骨上から下顎までの総頸動脈、内頸動脈、外頸動脈、椎骨動脈を調べます。
  • 1.IMTの測定
    内中膜複合体(intima- media thickness)は頸部動脈の血管壁の厚さで動脈硬化の指標となります。 加齢とともにIMTは増加します。
  • 2.プラークの有無
    血管内腔に限局して突出した1,1mm以上の病変をプラークと呼びます。総頸動脈から内頸動脈、外頸動脈に分かれますが特に分岐する手前の膨大部~内頸動脈の起始部に多くみられます。
  • 3.血管内の血流測定
    頸動脈のIMT、プラークが大きくなると血管の内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなり、頭への血液の供給が悪くなり、ふらつき、頭痛、めまいなどの原因になります。さらに進行すると脳梗塞、脳出血などを引き起こすため、定期的に経過観察が必要になります。

検査時間は約15分から30分です。
痛みのない検査ですので、生活習慣病予防のためにも一度検査を受けられてはいかがでしょうか。

072-469-3111

PAGE TOP