診療科・部門

TOPページ > 診療科・部門 > 感染症センター

感染症センター(特定感染症指定医療機関)

1.目的

感染症センターは輸入感染症の国内侵入を阻止するため関西国際空港対岸のりんくうタウンに建設されました。

担当地域や関西空港検疫所で診断された2類感染症患者の入院治療を行うほか、まだ我が国ではほとんど経験のない1類感染症や未知の感染症である新感染症についても、入院治療可能な特定感染症指定医療機関としての設備を備えています。

2.経緯

感染症センターは大阪府立泉州救命救急センター(*1)と共に、泉佐野市立感染症センターとして建設され、関西国際空港が開港した平成6年9月より稼働しています。
平成9年10月、市立泉佐野病院(*2)の新築移転に伴い、市立感染症センター、大阪府立泉州救命救急センターと共にりんくう総合医療センターとして総合的に運用されることとなりました。 平成11年4月感染症新法の施行に伴い、当センターは1種および2種感染症指定医療機関の他、未知の感染症についても収容可能な、当時としては我が国唯一の特定感染症指定医療機関に指定されました。 同時に市立泉佐野病院(*2)の管轄下となりました。

現在は、西日本唯一の感染救急対応の機能を持つ特定感染症指定医療機関です。

  • *1 現:大阪府泉州救命救急センター
  • *2 現:地方独立行政法人 りんくう総合医療センター

3.病棟構成

床面積 613.40 m2
病床数 10床
(高度安全病床:2床、1種感染症病床:2床、2種感染症病床:6床)

4.設備上の特色

感染症病室 8床(1床室:2室「1種」、2床室:3室「2種」)
各室前室・洗い・シャワー付き
各室陰圧(3~5mmAq)
共用排気処理
ヘパフィルターを通して排気
排水は塩素滅菌槽で処理後排水
高度安全病室 2床(個室)
各室前室・洗い・シャワー付き
ナースステーションとの双方向テレビモニター設備
前室陰圧(5mmAq)
病室陰圧(10mmAq)
各室独立した排気ファンを有し、3重のヘパフィルターを通し紫外線滅菌後排気
排水は高圧蒸気滅菌槽で滅菌後排水
大型滅菌装置
ホルムアルデヒド消毒装置
高圧蒸気滅菌装置
検査室
安全キャビネット
全自動血液培養
高度安全病床
高度安全病床
ホルムアルデヒド消毒装置
ホルムアルデヒド消毒装置

5.実績

  • 2003年、鳥からヒトへ感染が認められたH5N1亜型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザが、パンデミックインフルエンザ(新型インフルエンザ)に変異することを危惧し、体制の強化を図っていたところ、2009年4月、豚由来による新型インフルエンザ(2009PandemicH1N1)が発生した。感染拡大防止のため、当センターが中心となり、国内、地域への大きな役割を担った。
  • 2014年、西アフリカでエボラ出血熱がアウトブレイクし、11月7日には我が国3例目(東京での2例目と同日)となるエボラ出血熱疑似症患者(ギニア国籍の20代女性)を関西空港検疫所から感染症センター高度安全病床に受け入れた。国立感染症研究所に血液検体を搬送し、エボラ出血熱は否定された。当院にて熱帯熱マラリアであると最終診断し、加療後、経過良好にて11月9日夜に退院となった。
  • 2015年、韓国でMERS(中東呼吸器症候群)が主として病院内アウトブレイクし、日本への上陸に備えて、受け入れ対応訓練を行った。韓国からの搬入はなかったが、9月13日、中東からの帰国者のMERS疑い症例を関西空港検疫所から感染症センター高度安全病床に受け入れた。結果、MERSは否定された。