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脳神経外科
予防的治療についてお悩みの方へ

脳ドック、健診などでみつかった未破裂脳動脈瘤、内頚動脈狭窄症、無症候性脳腫瘍などの予防的治療についてお悩みの方へ、最新の医療情報に基づき十分にご理解いただけるようにご説明いたします。
ご本人、ご家族の疾患、治療に対するご理解、お考えが非常に重要であり、 どのような治療法を選択するのか適切に判断いただけるようにサポートすることも私どもの重要な仕事と考えております。

無症候性未破裂脳動脈瘤に対する外科治療

無症候性とは、脳ドックなどのMR検査で偶然に発見されたものを指し、脳動脈瘤による何らかの症状があってみつかった脳動脈瘤は扱いが異なります。 ここでは無症候性脳動脈瘤について、当科の考え方を示します。
当科での基本指針は、70歳未満の健康な方で、最大径5mm以上で、破裂によりクモ膜下出血をきたす脳動脈瘤は手術適応と考えています。 最大径5mm未満でも時間とともに大きさ、形状の変化するものは危険であることが知られています。
それ以外の例につきましても、よろしければご相談ください。ご本人、ご家族のご希望を十分に聞かせていただきます。この手術は何らかの症状を良くする治療ではなくて、 将来、起こるかも知れないクモ膜下出血を予防する手術なので、健康状態など総合的に判断させていただきます。
治療には、開頭クリッピング術、コイル瘤内塞栓術(血管内手術)の二つの方法があります。 両者ともに利点、欠点がありますが、重要なことは、個々の動脈瘤の形状、部位により、 両治療法の優位性(どちらの治療法が安全、確実にできるか)が異なることです。 大きな動脈瘤はそれだけ破れやすいことが知られていますが、治療もそれだけ難しい場合が多いというジレンマがあります。 一般的に言って、無症候性の動脈瘤はそれほど急ぐケースはありませんので、専門医の意見をじっくりと聞いて、ご家族でゆっくりとご相談してください。
ただし、大きな脳動脈瘤(私どもの例では多くは直径7mm以上)では、検査待ちあるいは経過観察の期間中に破れたケースを何例か経験しております。 治療を受けると決めたらお早めに受けるのも一法かと思われます。

頚部頸動脈狭窄症に対する外科治療

当院の現時点における基本的な治療適応は:

  • 症候性(脳梗塞、一過性脳虚血発作などの疾患の検査でみつかったもの)では狭窄度50%以上あるいは潰瘍形成を有するもの
  • 無症候性(心疾患、糖尿病の検査、あるいは脳ドック、健康診断で偶然みつかったもの)では狭窄度80%以上の狭窄例

を治療対象と考えて、治療のための検査を行って行きます。
特に内科的治療を行っても脳梗塞~脳虚血発作を繰り返す例は絶対適応といってもよいケースが多く、専門医へ早めの受診がすすめられます。
検査は、脳、頸動脈に関するもののみならず、全身の合併疾患の有無を評価するもので、年齢、生活自立度などを総合的に判断します。
治療方法については、頸動脈血栓内膜剥離術、頸動脈ステント(血管内手術)があり、両方とも当院で施行しています。 どちらの治療法をとるかは、全身状態等の特に医学的な制約がない限り、できるだけ、ご本人、ご家族の希望を取り入れることとしています。