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脳神経外科
手術件数報告書

手術件数報告書

このぺージは、日本脳神経外科学会専門医訓練施設指定 定期報告書に基づき、内容を正確に記載しております。

はじめに

最近"良い病院"といわれる施設の判断基準は、施設の手術件数が多く手術成績が良いかどうかということにのみに着眼され、 判断されているきらいがあるのではないかと私は考えております。
勿論それは重要な判断基準ではありますが、今、脳神経外科受診をお考えになっている患者様、ご家族の方々に、 さらに病院を選ぶプラスの基準となる点をわかり易くお話しさせていただきます。

1.ランキングについて

当脳神経外科も、種々様々なランキングに名前を掲載されておりますが、このようなランキングからどのように判断したらいいのでしょうか?
脳神経外科は緊急手術が多く、その場合は患者様の選択ではなく救急整備網の中で搬送されることが多い分野ですが、 手術件数の多い施設は、手術成績が反映されている以上に救急整備網との関連が強い施設であるとも言えます。 まったく手術経験がない施設で成功確率が高くないのは自明の理です。
従って、認定された適切な専門医師が実際に手術を行っており、適度な件数実績が存在し、 紹介患者が多い施設が"良い病院"の範疇に入るのではと自己分析しております。

2. 認定施設について

日本脳神経外科学会専門医訓練施設では、手術症例数が少ない場合であっても、 そこに勤務する医師が経験豊富で優秀な医師の場合も少なくなく施設としての患者管理の能力が高ければ安心して手術が可能と判断できます。
従って医師個人の症例件数と手術成績も重要な判断要因となります。

3. 先駆的手術について

機能手術などのように全国的に先駆けた手術では、まだ手術数そのものが少ない場合があります。

4. 手術法以外の治療について

脳神経外科の進歩はいちじるしく治療即手術という時代は昔となっています。 従って手術するべきかどうかの適応がしっかりしているかも大事なことです。
例えば、脳出血でも手術せず管理で回復できる場合も少なくありません。未破裂脳動脈瘤の検出率と手術数も同様です。 手術数と扱っている疾患の数は一緒ではないということを知っておいてください。
万一、脳出血で入院された患者数のほとんどを手術している施設があれば、逆に手術数の多いことに検討の余地があると思います。

5. 手術件数から実質的判断となる数値について

それでは一つの疾患で手術件数はどれくらいあればいいのでしょうか?

  • 毎月1件以上同じ種類の手術があることが、最低限施設成績を維持するために必要だと思います。従って12件/年間です。
  • 毎月同じ手術が2件以上あり立派な成績をおさめていますと、安定したその疾患対応の施設であると考えられます。従って24件以上/年間です。
  • 毎週同じ手術が1件以上あり立派な成績が収められていれば、全国的にも進んだ施設であると考えられます。従って52件以上/年間です。

6. 最後に、当病院の脳神経外科の手術件数について

当院は、隣接する大阪府泉州救命救急センターと協力して、地域の脳神経外科専門診療と救急診療を支えています。

手術件数の推移

手術件数の推移
  2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
りんくう総合医療センター *1 174 197 197 147 232 262 277 338 391 408
泉州救命救急センター *2 116 155 113 114 126 88 43 61 23 -
総件数 290 352 310 261 358 350 320 399 414 408
手術件数の推移・2005年(平成17年)~

*1 2011年3月まで、市立泉佐野病院
*2 2013年4月りんくう総合医療センターと統合